リハビリトピックス「歩行訓練」
今回はケアセンターで実施している歩行訓練について紹介します。
歩行訓練をされている利用者様の疾患は脳梗塞、パーキンソン病、骨折、加齢による筋力低下など様々です。
麻痺がある方は麻痺側に荷重負荷が困難な方や、パーキンソン病の方ではすくみ足により歩行が不安定になる為、左右方向のふらつき改善、バランス感覚の向上、下肢筋力の向上、転倒防止などを目的に継ぎ足歩行、大股歩き歩行、横歩き歩行など取り組んでいます。
継ぎ足歩行
左右の足のつま先と踵がくっつくように歩きます。綱渡りをするように歩きます。
大股歩行
足を高く上げて、より遠くに踏み出します。ゆっくりと歩みを進めて左右の足にしっかりと体重をかけながら、重心を前に移動させます。
横歩き歩行
足を横方向に大きく踏み出します。太ももからお尻にかけての筋肉を鍛えることが出来ます。
高齢者の歩行の特徴をご存知ですか?
・歩幅が狭い、すり足
・腕の振りや身体のねじりが少ない
・足の蹴りが少ない
・股関節やつま先の上りが少ない
これらの要因によって歩行速度が低下し、つまずきやすく転倒に繋がります。
歩行訓練時の注意点!
・つま先で地面を蹴って、踵から着地する
↳足の裏の重心の移動は、踵からつま先へ足の裏を転がすようにします。
・歩幅を広げてゆっくり歩く
↳少しずつ大股でのフォームを意識することで動きながら柔軟性を高めることが出来ます。
・前かがみにならないように注意する
これらを意識するように声掛けしています。
ケアセンターではフロア内外周にテープで目印を付けているため、利用者様はそれに沿って歩行されます。1周約40mとなっており、利用者様は1日10周から多い方では20周歩かれています。
毎日少しずつでもリハビリや運動を続けることが、快適に歩行するための近道ですね。